クルマの新たな活用法として、災害・非常時の「外部給電」が注目されています。
AC100Vコンセントが装備されたハイブリッドカーは、まさに「どこでも電気」。
例えばプリウスは、1500Wの最大出力で、同時に複数の家電を動かすことができます。
ガソリン満タン時には、一般家庭が使用する電力量の約4日分を供給することが可能です。
クルマは「移動する手段」としてだけでなく、災害・非常時の「電気」として、そして正しい車中泊の知識を身に付けると「プライベート空間」としても活用することができます。
災害・非常時のクルマの使い方
- レンタカー車種・料金
- いろいろな使い方
- 災害・非常時のクルマの使い方
プリウスで利用できる家電について
-
プリウスのAC100Vコンセントは、
どんな家電に使えるの?
どれくらいの時間使えるの? -
ガソリン満タン時、一般家庭約4日分の電力を供給できます。
※一般家庭が日常使用する電力量:1日あたり10kWh
プリウスに電化製品をつないだ場合の「使用可能時間」
家電名 消費
電力使用可能時間の目安 炊飯器 1000W 40回 電磁調理器(卓上) 1200W 33時間 ホットプレート 1300W 30時間 電子レンジ 1300W 30時間 ノートパソコン 100W 約16日間 デスクトップパソコン 300W 約5日間 液晶テレビ 150W 約11日間 スマホ(フル充電) 10W 4,000台 ドライヤー 1200W 33時間 冷蔵庫 600W 2〜3日間 トースター(加熱時) 1000W 40時間 電気ポット 700W 2〜3日間 洗濯機 500W 80回 掃除機 1000W 40時間 アイロン 1200W 33時間 ハロゲンヒーター 1000W 40時間 - 上記の使用可能時間は、当社スタッフ調べです。実際の使用方法により異なります。
- 消費電力は商品の仕様により異なります。実際の消費電力をご確認の上、ご使用ください。
-
プリウスのAC100Vコンセントで、
同時に複数の家電を使うことはできるの? -
1500W以内であれば、複数の電化製品の同時使用が可能。普段の生活と同じレベルの電力を使用することができます。
プリウスで同時に使用できる電化製品の組み合わせ例
知っておくと役立つ「マメ知識」
備えておくと便利!
「電工ドラム/コードリール」
持ち運びのできない電化製品(冷蔵庫・洗濯機・給湯器など)とクルマのコンセントをつなぐ時、コードリールがあると便利です。
コードを巻いた状態で使用すると、電流容量が低下します。また、熱が発生し、ケーブルが発火する恐れがあるため、安全のためにもコードは全て引き出した状態でご使用ください。
防水タイプがオススメです。
「電工ドラム/コードリール」
持ち運びのできない電化製品(冷蔵庫・洗濯機・給湯器など)とクルマのコンセントをつなぐ時、コードリールがあると便利です。
コードを巻いた状態で使用すると、電流容量が低下します。また、熱が発生し、ケーブルが発火する恐れがあるため、安全のためにもコードは全て引き出した状態でご使用ください。
防水タイプがオススメです。
クルマと発電機、どちらを選ぶ?
- クルマ
-
【メリット】
- 普段利用している車両が発電機になる
- 一般家庭約4日分の電力を供給できる
- 電源の供給が楽に行える
- エンジン音が少なく静か
- 駐車場が必要
- 発電機
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【メリット】
- 狭い場所でも設置できる
- エンジン音や排気ガスに注意が必要
- 燃料(ガソリン等)の運搬に危険が伴う
- 発電機自体が重たい
- 小型発電機は7万円〜、大型発電機は数十万円〜
- 小型発電機の場合、連続運転時間は5~6時間程
外部電源供給システムの活用事例
- 【宮城県警察】
- 東日本大震災では、広範囲で停電が発生し、設備も海水に浸かり電力の供給ができなくなってしまったことがきっかけで、2012年にプリウスPHVを12台導入。災害時の停電を想定して、プリウスPHVのパトカーの外部電源供給システムで信号機を点灯させるという訓練を実施。結果は、現場に到着してから30秒で点灯成功し、プリウスPHVの非常時に役立つ一面が実証された。
停電時のクルマの活用法
トヨタレンタリース札幌の取り組み
- 【地震による停電発生時】
-
2018年9月6日に北海道胆振東部地震が発生し、厚真町では最大震度7を観測。
この地震により、道内全域295万戸で大規模停電が起こりました。そこで、当社敷地内にプリウス・サクシードバンを並べ、近隣住民の方へ「スマホ無料充電サービス」を実施しました。
停電中に充電がなくなってしまった方々に大変好評で、約60名の方にご利用いただきました。
-
1500Wの
電力供給が可能! -
100Wの
電力供給が可能!
- 【車中泊体験セミナー】
-
当社では2016年・2017年に、エコノミークラス症候群のメカニズムや災害時の備え、車中泊をより快適にするためのポイントをご紹介する「車中泊体験セミナー」を開催いたしました。
セミナー会場では、車中泊デモカーとして10台ほど展示。
中でもハイブリッドカーは「外部給電」という新たな機能を発揮しました。例えば、プリウスはホットプレートとつなぎ、クルマからの電源供給で調理した焼きそばをお客様へ提供。プリウスPHVでは、車内のコンセントとサイネージボードを接続し、電源供給システムのアピールに役立てました。
また、同じくプリウスPHVから電源供給を受けたLED投光器が会場内を照らすなど、当イベントでもハイブリッドカーが大活躍いたしました。
当社スタッフの活用例
車種 | 使用した電化製品 | 利用方法 |
---|---|---|
プリウス | TVモニター | ネット配信の地震情報をダウンロードし、店内にTVモニターを設置して放送した。 |
携帯電話・ラジオ | 延長コードでラジオをつなぎ、店内で災害情報を流した。また、コンセントから携帯充電が行えるよう設置したところ、6名の利用があった。 | |
炊飯器・充電電池 | 自宅でお米を炊いたり、ランタン・ラジオ用の電池を充電した。もし冬に同じような停電が起こった場合、暖房が必要だが、万が一プリウスがなく給電ができない状況を想定したらゾッとした。 | |
携帯電話・iPad | 携帯電話とiPad充電のために使用した。 | |
モバイル決済端末 | 停電により店舗のクレジット決済端末が使用できなかった為、携帯回線のモバイル決済端末を充電して使用した。 | |
電気ポット | 近隣のマイカーがない方に携帯電話の充電・電気ポットでお湯を沸かして提供した。エンジン音が静かなので、近所迷惑にならなかった。 | |
電動シャッター | 自宅の電動シャッターが停電で使用できなかったため、クルマとつないで開閉を行った。 | |
ハリアーHV | モバイルバッテリー | 自宅でモバイルバッテリーを充電した。 |
アルファードHV | 冷蔵庫・携帯電話 | 親戚が冷蔵庫と携帯電話の充電のために、自宅に来てくれた。 |
エスティマHV | ポット・炊飯器 | 近所の方がAC電源を活用しており、お湯やおにぎりを分けてもらった。 |
サクシードバン | 携帯電話・LED照明 | 店舗間の通話の為、携帯電話と非常用のLED照明を充電した。 |
当社のリース車を導入されているお客様の活用例
車種 | 使用した電化製品 | 利用方法 |
---|---|---|
プリウス | ボイラー・炊飯器 | プリウスから延長コードでボイラー(湯沸かし器)に繋ぎ、暖かいシャワーを使用した。ただ、使用中に延長コードが熱くなったので、プリウス専用の安全な電源コードがあれば購入したいと思った。 |
テレビカメラのバッテリー充電器 | 取材先でバッテリー充電を行った。 | |
冷蔵庫・洗濯機・照明・テレビ | 1500Wまで給電できるため、プリウスと大型家電を延長コードで接続し、使用した。 | |
携帯電話・モバイルバッテリ- | 大事な連絡手段である携帯電話の充電が切れないよう、常に充電していた。 | |
冷蔵庫・照明 | 延長コードで家電を接続。カセットボンベ式の発電機と併用し、ほぼ通常通りの生活ができた。 | |
ポット・スマホ | 職業柄、365日・24時間稼働する必要があり、朝・昼・晩の出社する社員の食事にカップ麺を用意し、湯沸しに使用した。 | |
ハリアーHV | 携帯電話 | 社員が30名程いたため、プリウスにたこ足配線を行い、一度に6台ずつ充電をした。また、倉庫の照明とも接続し、使用した。 |
炊飯器・各端末充電 | 炊飯器・充電を社員のために開放した。また、発電機を併用し、近隣住民のために炊き出しを行った。 | |
冷蔵庫・テレビ | 東日本大震災の経験を活かし、営業スタッフのオススメで1500W電源を導入。今回の停電で活用することができて助かった。 | |
アルファードHV | 携帯やゲーム機の充電 | 不安がる孫の携帯電話やゲーム機器の充電に活用した。 |
冷蔵庫・照明 | 家の照明と冷蔵庫に接続して使用した。 | |
給湯器・炊飯器・冷蔵庫・掃除機・ドライヤー | 自宅で必要な時に、それぞれの家電と接続して使用した。 | |
ノートパソコン・テレビ・炊飯器・携帯電話 | 停電中もノートパソコンを使い、業務を進めることができた。また、親戚宅に出向き、電源供給を行った。 | |
ヴェルファイアHV | LED投光器 | 夜間の倉庫作業を行う時に使用した。 |
エスティマHV | 炊飯器・給湯器・電子レンジ・Wi-Fi機器 | 延長コード3本を使用して自宅の家電と接続した。 |